第五話 豫園に行く



次の日。
10時過ぎにホテルを出て、バンド沿いに豫園へと歩いて向かいました。
豫園に近づくにつれていろんな匂いの入り交じった生活臭あふれる狭い路地が多くなる。
いろいろな日用品がごちゃごちゃと道端で売られています。
見ているうちに方角が分からなくなりました。
彩葉ちゃん、露天のおばさんに恐る恐るきいてみました。

 「豫園商場はどこですか?

これを中国語で言うと(中国語をクリック)


指差された方向にしばらく歩くと福佑路という標識のある白い塀のある一角にでました。
ここがもう豫園でした。
豫園老路から中に入るとそこは今までと全く違ったきらびやかな世界。
外国人の観光客が多く、きれいな土産物屋やレストランがひしめいている。
建物は赤い中華模様のベランダに、反り返った瓦屋根に統一されていて中華的。(上の絵)
中国の伝統的建物に収まったスターバックス・コーヒーがある。
「毛沢東語録の小冊子」から「ドラえもんのぬいぐるみ」まで何でもあり。
彩葉ちゃんは、かわいいパンダのぬいぐるみを買ってもらいました(20元)

ひと通り豫園商場を見て回ってから豫園に入る。 入園料は25元。
豫園というのは16世紀にあるお役人が造った庭園のこと。
庭園とはいうものの建物も多い。
屋根の端っこが悉(ことごとく)く反り返って尖っている。(右の絵)
庭は枯山水に似ているけれど、柳が枝垂れていたり、穴だらけの凸凹(でこぼこ)した岩が多く配置してあったりと日本とはちょっと違う。(下の絵)
もちろん中国人の大好きな龍も忘れてはいない。
龍壁といって白塀の上の瓦が龍の胴体に見立ててあり、瓦が波のようにうねって続いた先には龍の頭が付いている。

豫園を歩き回ると、お腹がすいたので緑波廊酒楼というお店に入りました。
三階建ての立派なお店です。
クリントン大統領が来た時の写真が壁に掛かっています。
メニューを見ても漢字ばかりでよく分からないので、彩葉ちゃんは小姐にきいてみた。
何かおいしいものはありますか?

これを中国語で言うと(中国語をクリック)


お店の小姐は笑いながらショーロンポー(小籠包)を薦めてくれました。
あとはメニューを見ながらテキトーに注文。
茶水(お茶2人分)6元。青椒鶏丁(鶏肉とピーマンの炒めもの)25元。配套点心(点心セット)50元。蟹粉小籠(蟹のショーロンポー)48元。火腿蘿卜絲餅(ハムと大根を皮で包んで揚げた点心)4元。などなど・・・料理の発音はこちら
ショーロンポーは中身がとても熱くてびっくり
お腹いっぱいになって大満足
彩葉ちゃんは、火腿蘿卜絲餅がとても気に入ったそうです。(第五話おわり)