第一話 旅の始まり



2002年冬、遠足気分の彩葉ちゃんは美人のお母さんといっしょに神戸港へ。
10時に乗船手続きをする。
しかし待合室はガラガラ。
彩葉ちゃんにとっては初めての海外旅行。
しかし、お母さんにとっても中国は初めてなのでした。
乗客は少なく、ほとんどが中国人。
乗務員は皆、中国人のようです。




新鑑真號は11時45分に出港。
船が岸壁をゆっくりと離れ、カラーテープが次々とちぎれていく。
手を振る人々が小さくなる。
見慣れた神戸の街がだんだん小さくなっていく。
船内では中国語が飛び交い始めました。




船は淡路島と紀伊半島の間を通って南下し、四国の南方を西へと進む模様。

夕食の時間です。
彩葉ちゃんはメニューを見ながら元気な声で
 「チキンをください。

これを中国語で言うと(中国語をクリック)


お母さんは、麻婆豆腐を食べましたが、とても辛そうでした。中国の味付けなのです。

さて、食べ終わったあとには
 「お勘定をお願いします。

これは中国語で(中国語をクリック)


日本円で支払いができました。
外はいつのまにか日が暮れて海は漆黒の闇となっていました。(第一話おわり)